続・デカール製作

先日、マイミクからプリンターをいただく(本当にありがとうございます!)
ついに、念願のALPSプリンターが!


ALPSプリンターとは何ぞや? と思う方のために簡単に。
普通のプリンターがインクジェットなのに対して、こちらインクリボンで印刷する。


デカールを自作するには(ほぼ)必須と言わしめるプリンター。
その一番の特徴であり、利点は白を印刷できること。
これは本当に大きい。


さて、早速デカールシートを買ってきて検証を始める。
LEGOの色って、かなり再現が難しい。かろうじて、赤、青、黄が近寄れたくらい。
灰、緑は完全にあきらめ状態。
そこで、下の色を生かして、その他の部分を印刷すればいいわけだ(デカールシートは透明なので)。
アメコミ表現でマスクの目の部分が白いのが多いので、それにも対応できる。
また、青や茶の肌の顔も、瞳や唇が透けることなく綺麗に印刷できる。
軟化剤が使えるから(インクジェット用デカールシートには不向き。特に白シートはボロボロになる)、曲面にも張り付き、これで顎鬚も描ける。


と、ここまで書くとデカールについては、ALPSプリンター大歓迎! と行きたいところだけど、そうはならないんだよなぁ。
一つは、綺麗に印刷するためには、かなり手間がかかる。
レイヤー分けと単色印刷とページ合成。
おそらく、いつもの印刷の10倍以上は時間がかかると思われる。
で、もう一つ。こちらがネック。
自作デカールのサイトは結構あるんで、いろいろ参考になる。
ただ、それをみながら嫌な予感はしてたんだけど、その予感は当たってしまった……
LEGOサイズだと、グラデーションの網点が物凄く目立つ。
インクリボンだからしょうがないんだけど、これは痛い。
自作デカールのサイトってだいたい飛行機模型だから、グラーデーションは使ってないんだよねぇ。
こんなに網点が出ちゃうと全部ALPSに移行ってわけにはいかない。


グラデーションを使わなければいいんだろうけど、メッシュで胸とか腹筋描くの楽しいからなぁ(笑)
既製品のLEGOみたいな服なら、非常に綺麗に印刷できるから、
グラデーションを使ってるタイツ系の胴体のときはインクジェットを併用した方がいいね。
あと、顔は完全にALPSに移行して問題なさそう。
また、白と並んで、メタリックカラーが印刷できるのも特色。
インクジェットデカールの上から、メタリックのマークを張るのもいいかもしれない。


まぁ、普通にカスタムLEGOを作りたい人なら(あんまりいないと思うけど)、ALPSプリンターで作ったデカールは満足できるはず。
欠点じゃないけど、インクジェットより線が細いから、ちょっと太めに描いた方がいいかも。


しばらくは、これで遊べそう。メタリックカラーはまだ使ってないので楽しみ。


役に立たない、LEGOカスタムにおけるALPSプリンターのレビューでした。